記事一覧

第13回 住まいの地産地消を考える~本当の"地球に優しい"とは?~

住まいに関する情報を多彩なテーマで紹介している「住まいの豆知識」。今回は″環境面″から考えた戸建て住宅の建築工事の話です。

湖国すまい・まちづくり推進協議会のすまい相談員・西村雅征さんに聞きました。

◇   ◇   ◇
近年は環境問題への注目が高まっていることもあり、家づくりにおいても″地球環境に優しい″というコマーシャルメッセージをよく目にします。
それらの″優しい″といわれる工法や建築材料(設備機器を含む)を使って家を建てた場合-省エネルギーや光熱費の節約につながって「家計が助かる」という点が評価されがちです。でもこれは″見える部分″。建築材料を製造・運搬する時のエネルギー消費は、″見えない部分″として気づきにくいことが問題です。
一概に建築工事といっても、その工程や材料は多岐にわたっています。基本的に、化石燃料などのように大規模な加工を必要とする材料や、輸入品のように運搬時の費用や燃料がかさむ材料は本当の意味で″地球や環境に優しい″といえないのかもしれません。


地元・滋賀の木でわが家を建てる―

最近は野菜でも生産地や生産者の顔が見える仕組みが作られ、″地産地消″ブーム。フードマイレージ(食物の輸送距離)を減らすことでCO2排出量削減につなげる考え方も広がっています。
同じように建築材料も施主が産地や生産者を簡単に知ることができるのが理想。その上で、地表面に自生する自然の材料を、できるだけ運搬エネルギーを消費せず使うことが、一番の環境対策につながるといえるのではないでしょうか。
「滋賀で家を建てるなら、滋賀産の材木を使う」-地産地消の考え方が環境にとって負担の少ない方法なのだと思います。
地球環境を破壊する原因の多くは人間にあり、守る努力ができるのも人間です。エコ(自然との共存・調和目指すこと)の大敵は人間のエゴ(身勝手)。環境を守る視点から、一度住まいづくりを考えてください。

すまい相談員  西村 雅征